【AUXN50】北半球500hPa高度・気温天気図の見方
何に使うの?
「AUXN50」は、500hPa(18,000ft or 5,486m)の高さの「気温」「気圧の谷」「気圧の尾根」「寒気」「暖気」「高気圧」「低気圧」の情報をくれます。
日本の天気は、西から東へ移動してきますが、日本よりさらに西の国の状況を見ておくことで、より先の予想や対策を立てることができます。
【長波と短波】
- 長波:(別名:Rossby波、プラネタリー波)
- 波長:6.000km~30,000km
- 波数:3~4(地球を取り巻く|緯度にすると90~120°)
- 移動速度:とても遅い(1週間その場所に停滞することもある)
- 短波:(別名:傾圧波)
- 波長:1,500km~3,000km
- 波数:7~12(地球を取り巻く)
- 移動速度:(東進する速度を角度で表示)
- 春秋:10°/Day
- 夏:7~8°/Day
- 冬:10~12°/Day
波が「長波」と「短波」とある中で、日本の西側の「短波」を追えば今後の日本の天気変化が予想できます。
気圧の谷の場所 | 何日後に日本に影響を与えるか |
ヨーロッパ | 10日後 |
モスクワ |
7日後 |
「長波」は比較的安定していますが、「短波」は不安定な波なので、日本にやって来る途中で波が消えてしまうこともあります。
これに対して、安定した「長波」を参考にすることで、長期的な予報をすることができます。
また、偏西風を追ってみると:
- 蛇行:「低気圧が発生しやすい」「移動速度が読みづらい」
- 直線的:「東進して来るのが読みやすい」
と予想することができます。
さらに、「気圧の尾根の東側」と「気圧の谷の西側」では、高気圧が発達しやすく、比較的好天に恵まれやすいです。(逆に低気圧は発達しにくい傾向)
【図の記号】
- 等高線:
- 実線:60m毎 (200ft)
- 太線:300m毎 (1,000ft)
- 基準高度: 5,700m (18,700ft)
- 高度表示:120m毎 (400ft)
- 等温線:
- 基準:0℃
- 破線:3℃毎
- 気温表示:3℃毎
- C = 寒気
- W = 暖気
いつ発表されるの?
【観測時刻】1日1回
- 21:00 JST (06:00 UTC)
どうやってアクセスするの?