【航空機事故】フェデックス1478便墜落事故について
概要
- 日付:2002年7月26日
- 航空会社:フェデックス
- 使用機材:B727-232F(機番:N497FE)
- 乗員:3名
- 機長:55歳男性(総飛行時間:約13,000〜14,000時間)
- 副操縦士:44歳男性(総飛行時間:8,500時間)
- 航空機関士:33歳男性(総飛行時間:2,600時間)
- 乗客:なし
- 犠牲者:なし
- 出発地:メンフィス国際空港(テネシー州)
- 目的地:タラハシー国際空港(フロリダ州)
フェデックス1478便は、タラハシー国際空港のRWY27にアプローチを計画していましたが、風が穏やかだったため急遽RWY09にビジュアルアプローチを行うことにしました。
【当時のタラハシー国際空港の天候】
飛行ルートにフロントなどはなく、タラハシー国際空港があるフロリダ州はリッジ場で高気圧帯(ハイカバー)で覆われており、多くのエリアはVMC状態でした。
タラシー国際空港のASOS:Automated Surface Observation Systemのデータによると、 「0653, wind calm, visi 9sm, few 100ft, sct 1,500ft, 15,000ft and 25,000ft, 22°/22°, 30.10inHg, sector visi SW-NW 1/2 mile, cumulonimbus SE and SW, smoke scattered at 1,500ft, smoke plume over the aproach end of RWY 9」
ベースレグまで順調に飛行し、「Gear Down」「Flaps 30°」 で滑走路手前約1.1kmの滑走路延長線上にある、林に墜落してしまいました。
木々への衝突の影響で、飛行機進行方向とほぼ逆の方向に向いて止まりました。
事故原因
NTSBの見解によると、操縦士達が夜間のビジュアルアプローチで正しいフライトパスをキープできなかったことだとしました。
通常よりパスが低くなっていたので、滑走路横に取り付けられているPAPIは全て赤色だったはずなのに、操縦士達は認めませんでした。
墜落後の検査をすると、副操縦士は色盲であった事がわかり、PAPIの赤と白の区別が難しかったそうです。
フライトパスをキープできなかった原因は、疲労でした。
まとめ
パイロットにとって目は命です。
現在は、色盲の検査が航空身体検査に取り入れられています。
赤と緑でできた数字が書かれているカードを見せられ、そこに書かれている数字読み上げます。
また、疲労状態だとどんなに健康な人でも、ミスをするという教訓ではないでしょうか。
【参考文献】
- NTSB Report|Collision With Trees on Final Approch Federal Express flight 1478 Boeing 727-232, N497FE Tallahassee, Florida July 26, 2002
- 「フェデックス1478便墜落事故」(2019年6月9日 (日) 23:07 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』