ドローンに乗って移動する日は近い!?しかも、免許なしで!?

誰もが空を飛べる時代到来!?
とあるアメリカの企業が、今年中(2019年)に1人乗りの電気ドローンを発売しようと実験を行なっています。
Hexaと呼ばれるドローンのような航空機で、人間1人を運ぶことが可能です。
操縦はジョイスティックで行われ、フロートがついているので水面への着水も可能です。
また、万が一の事態に備えて、パラシュートも完備してくれているところが安心です。
機体重量は諸々込みで196kg程度になり、18枚のローターを使って垂直に離着陸が可能です。
(ホンダのCBR 1000 RRと同じぐらいの重さ|約200kg)
アメリカの連邦航空局 (FAA)のルールによると、この機体は「Ultralight Vehicle」に分類されます。
なので、なんとこの航空機を操縦するのに「パイロットの免許」が必要ないのです!
それに加え、航空機の登録や、ほぼ一年に1回更新しなければいけない耐空審査も必要ないので、維持費も小型飛行機に比べて削減できるのです。

“Ultralight Vehicle”の定義は?
FAAのルールでは、Ultralight vehicleの定義がしっかりと定められています。その一部を紹介すると:
- 重さ:※1 空虚重量115kg (254lbs|浮きや安全装置は除く)
- 搭載燃料:19L (5 U.S.ガロン)以下
- 最高速度:102km (55kts CAS) | 水平飛行時の最大出力時
- 定員:1名
操縦するにあたって注意点は?
“Ultralight Vehicle”を操縦するにあたって、注意点が何点かあります。
① 法律で日の出30分前から、日没後30分までしか飛行できません。なので、夜間飛行はできないのが難点です。
② “Uncontrolled Airspace”でしか飛行ができません。アメリカでは、空をClass AからGに分けており、「Class G」がUncontrolled Airspaceにあたります。場所によって違いがありますが、飛行できる高度が対地700ft (213m) 又は1,200ft(365m)までとなっております。
③ 人口密集地では飛行禁止。人が乗らないドローンも同じですが、人が密集している地域の上空で飛行するととても危険なので、飛行が禁止されています。
まとめ
もし本当に自分が操縦する機体で大空を飛べたら、これほど楽しいことはないのではないでしょうか?
大空を自由に飛び回ることができたら、とても楽しいことでしょう。
さらに小型機でも維持費が高くて手が出せなかった人でも、機体を維持できるのはとても魅力だと思います。
操縦するために多くの時間やお金を払って免許を取得しに行かなくていいのも、より多くの人に広まる要因ではないでしょうか。
操縦士免許が必要ないので、飛行できる人の年齢制限も法律上はありません。
しかし、免許やトレーニングをする必要はないですが、FAAは事前にいくらか飛行練習をすることを強く勧めています。
普通に考えて、練習もせずにいきなり機体に乗り込んで、地上213m〜365mに飛び上がってしまったら、生きた心地がしないでしょう。
「1家に1台」もしくは「1人に1台」空を飛ぶ乗り物が広まる日が来るのは、そう遠い未来ではないかもしれないですね。
【参考文献】