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【タービンエンジン】ホットスタートとハングスタートって何?

タービンエンジンをスタートする際に、圧縮空気をエンジンに送りN1の回転数をあげていきます。

ある一定以上の回転数になったところで、エンジンに燃料を送り点火します。

しかし、この際にトラブルが発生することがあり、今回はその中で「ホットスタート」と「ハングスタート」をご紹介します。

ホットスタート|Hot Start

規定のEGTを超過すると、ホットスタートを引き起こします。

原因は、タービンの回転数に対して多すぎる量の燃料が供給されることにより、引き起こされます。

また、強風が機体の後ろから吹いているとエンジンが風の影響で逆回転の方向に力を受け、エンジンスタートの邪魔になります。

このような時は、風に対して正対した状態に機体を動かしたりすることもあります。

ちなみに、エアバス式A320の「エンジン」と「APU」のEGTのリミテーションは:

【Engine】

Operating Conditions EGT Limit
Takeoff and Go-around
All engines operative
635℃
One engine inoperative
Maximum Continuous Thrust(MCT) 610℃
Starting
On ground
635℃
In flight

(参照:A320 FCOM TOME 5 LIM-ENG P1/4)

【APU】

  • Maximum EGT for APU start (below 35,000ft)…1,090℃
  • Maximum EGT for APU start (above 35,000ft)…1,120℃
  • Maximum EGT for APU running…675℃

(参照:A320 FCOM TOME 5 LIM-APU P1/2)

となっており、どちらともスタート時の方が許容温度が高く設定されているようです。

ハングスタート|Hung Start

一方、ハングスタートは、アイドルまで回転数が上昇しなかったり、点火に必要なRPMまでエンジンが回転数を上げられないときに発生します。

「ハングスタート|Hung Start」や「フォルススタートFalse Start|」と呼びます。

原因は、エンジンスタートさせるためのパワー不足や燃料噴射系統の故障(過少)が考えられます。

まとめ

ホットスタートやハングスタートが引き起こってしまっても、最新の機体はFADECで自動でコントロールしてくれます。

機械が自動で対処してくれると言っても、パイロットは異常がないかどうか、エンジン計器をモニターしているのです。

 

【参考文献】

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