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Icing Conditionsとは?氷の何が怖いの?

  • 08/31/2019
  • 10/01/2019
  • 天気

【A320】Icing Conditionsとは?

水分は0℃以下になれば凍りますが、FCOMのLimitationで、Icing Conditionの定義が書かれています。

Icing conditions exist when the OAT (on GND or Aft T/O) or the TAT (in FLT) is at or below 10℃ and visible moisture in any form is present (such as clouds, fog with visibility of 1sm (1,600m) or less, rain, snow, sleet, or ice crystals)

Icing conditions also exist when the OAT on the GND and for T/O is at or below 10℃ and operating on ramps, taxiways, or runways where surface snow, standing water or slush may be ingested by the engines, or freeze on engines, nacelles or engine sensor probes.

FCOM – LIM-ICE_RAIN P1/2

アイシングコンディションとは、OAT(地上やテイクオフ直後)やTAT(飛行中)が10℃以下で目に見える水分(氷の結晶、みぞれ、雪、雨、視程1sm(1,600m未満の霧、雲)がある時。

また、OAT(地上やテイクオフ直後)が10℃以下の時や滑走路、誘導路、ランプなどで雪、半解けの雪、溜り水などの状況下でオペレーションしている時に、エンジンに吸い込まれたり、エンジン、ナセル、エンジンセンサーを凍らせる時。

上記直訳

【参照】

着氷の恐ろしさ

機体に着氷

Icing Conditionの中を長時間飛行していると、上の写真のように機体に着氷をしてしまいます。

【着氷が恐ろしい点】

  1. 機体重量が増す
  2. 翼上面の風が剥離する(失速しやすくなる)
  3. 抵抗が増す
  4. 操縦舵が効かなくなる
  5. エンジン性能低下
  6. 視界低下(風防への着氷により)
  7. 通信障害(アンテナへの着氷により)

【参考】

Icingの種類

  • 「Clear Ice」 – 名前の通り、無色透明の氷で、翼の前面や風防に当たってもすぐには凍らず表面を流れながら氷って行くので、比較的広いエリアに広がります。一度凍ると除去するには一番大変な氷になります。
  • 「Rime Ice」- 氷は白っぽく、機体にぶつかるとすぐに凍るので、翼の前面に山積みになったりします。Anti-ice Boots (防徐氷装置)などで取り除くことができます。
  • 「Mixed Ice」-「Clear Ice」と「Rime Ice」の混合 。
  • 「Frost Ice」- 日本語で「霜」で、よく晴れた寒い夜にできやすく、光を当てると白い細かい結晶がキラキラと、機体の表面についているのが見えます。

Icingが始まるところ

比較的「細くて先が尖っているもの」に着氷しやすいです。

なので、翼前面に着氷が起こる前に、「アンテナ」「ワイパー」「OAT probe」などが一足先に着氷するので、まず細くて先が尖っているものを見ておくといいでしょう。

 

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