【飛行機の大きさ】ナローボディ機とワイドボディ機の違いは?
飛行機に乗るとき、この機体はワイドボディ機だから乗り降りが便利や、LCCはナローボディ機が主流だから乗り心地が悪いなど聞いたことはありませんか?
直訳すると「ナロー=狭い」「ワイド=広い」となりますが、ナローボディ機とワイドボディ機はどのように区別しているのでしょうか?
違いとは?
「ナローボディ機」は、機内の「通路が1本」しかない機体のことを言います。それに対して、「通路が2本」ある機体のことを「ワイドボディ機」と呼んでいるのです。
なので、ナローボディ機だから乗り心地が悪いというのは間違った使い方と言えるでしょう。なぜなら、通路が1本か2本かで乗り心地が変わらないからです。
逆に、ワイドボディだから乗り降りが便利というのはあっているのではないでしょうか。通路が2本あるので、乗り降りの流れがスムーズになるでしょう。
しかし、乗り降りする出入口は左前方(L1)ドアしか開けていないことが多いので結局出入口で詰まってしまったり、ワイドボディ機はナローボディ機体と比べてより多くのお客さんを運ぶので、すべての人の乗り降りにかかる時間がかより長くなってしまうことでしょう。
セミワイドボディ機?
ナローボディ機とワイドボディ機の中間に位置する、セミワイドボディ機の存在をご存じですか?
セミワイドボディ機は通路は2本あります。
ならなぜ、ワイドボディ機と分類されないのでしょうか?
それは、ワイドボディ機はLD3という規格のコンテナを搭載しております。
LD3コンテナは大型機に分類される、 B747やA380などに搭載されています。
しかし、B767などは通路が2本あるにもかかわらず、このLD3コンテナが搭載できないのでセミワイドボディ機と分類されているのです。
ナローボディ機間での争い
通路が一本のナローボディ機ですが、世界の2台トップといえばB737とA320の2機種があげられるでしょう。
この2機種は世界のシェアを奪う争いをしていますが、サイズの面でも争っています。
シートピッチは、各航空会社によって違っており、大手航空会社のようにゆったりとしたシートや、LCCのようにぎりぎりまでシートピッチを詰めているところもあります。
シートや通路の幅は機体内部の内径によって変わってきます。
人間の肩幅よりもシートを狭くするわけにはいきません。
B737とA320の胴体内径を比べてみましょう:
- B737:3.54m
- A320:3.7m
となっており、若干16cmですがA320の方が広いようです。
頭上のロッカーはA320は大きく作られており、どちらかと言えばB737の方が小さいです。よって、広さの体感は違ってきます。
世界で大人気の機体なので、乗る機会は大いにあるでしょう。
今度搭乗した際に、どちらの機体の方が広く感じるのか確かめてみてはいかがでしょうか。