多くの小型機は、レシプロエンジンを搭載しています。
レシプロエンジンの「レシプロ」は日本語で、「行ったり来たり」という意味です。
レシプロエンジンのシリンダーの中で、ピストンが行ったり来たりしています。
レシプロエンジンのパフォーマンスは、過去数十年の間に大きく進化し、ジェネラルアビエーションの発展に大きく貢献しました。
また、電気制御も取り入れられ、それにより燃費の向上、排気ガスの低下、パイロットのワークロードが劇的に減りました。
レシプロエンジンの仕事
レシプロエンジンは、化学エネルギーを力学的エネルギーに変換する機械です。
この仕事は、エンジンシリンダー内で燃料を燃焼させる事により得られています。
長年スパークプラグの改良・研究がされてきました。
改良・研究が進み、現在ではジェット燃料をピストンエンジンに使えるタイプのエンジンも出てきました。
もちろん、ジェットエンジンではなく、ピストンエンジンです。
これにより、ディーゼル燃料やジェット燃料が、ピストンエンジンに使えるようになったので、燃料代が以前より安くなります。
レシプロエンジンは、クランクシャフトを使い「直線運動」をするピストンから、プロペラを回すための「回転運動」へと力を変換しています。
レシプロエンジンを設計する上でとても重要なのは燃料への点火方法です。
点火方法は大きく分けて2つあります:
- 火花による点火
- 空気圧縮による点火
です。両方の違いは、燃料に点火する方法が根本的に違います。
【火花による点火】
こちらの点火方法は、まず燃料と空気を混合させます。
それを、スパークプラグによって点火します。
【空気圧縮による点火】
こちらの点火方法は、まず空気をシリンダー内で圧縮します。
圧縮された空気は温度が高くなります。
この空気の温度が上がる性質を利用して、燃料の発火点まで空気を圧縮して温度を高くします。
そこに燃料を噴射したら、自動的に発火する仕組みです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
レシプロエンジンなのに、長年の研究結果によってジェット燃料も使えるようになったのは驚きですね。
これからは、「ジェットエンジン」や「レシプロエンジン」ではなく、「電気モーター」の時代になるかもしれないですけどね…。
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