【気象衛星ひまわり】衛星画像の見方




何に使うの?
ひまわりからの情報は大きく分けて3つあり、それぞれ:「可視画像」「水蒸気画像」「赤外線画像」です。
通常10分に1度更新されますが、高頻度バージョンだと、2.5分に1度画像が更新されます。
この高頻度バージョンでは、「可視画像」「水蒸気画像」「赤外線画像」に加え「雲頂強調画像」がつかされています。
【可視画像】
- 太陽光の反射を利用し、まるで人間が上空から見ているかのような画像。
- 雨雲のような水分を多く含んだ分厚い雲があれば白く見え、雲がないところは黒色に映る。
- 夜は太陽光の反射が使えないので、雲は可視画像に反映されないのが注意点。
【赤外画像】
- 「大気」「雲」「地表面」から出される赤外線をひまわりがキャッチ
- 白色:温度が低いところ
- 温度が低いということは、高高度雲の可能性が高い
- なので、白いエリアが雨をもたらすとは限らない
- 黒色:温度が高いところ
- 「低い雲」「霧」などは、地面の色と変わらないので、区別ができない
【水蒸気画像】
- 赤外線の一部で、「水蒸気」と「雲」からの赤外放射(6.2μm帯)を観測したもの。
- この波長帯は水蒸気に「吸収」や「放射」されやすい。
- 雲が目に見えないようなところでも、水蒸気が少しでもあれば観測できるメリットがある。
- 白色:対流圏上・中層の水蒸気が多いところ
- 黒色:対流圏上・中層の水蒸気が少ないところ
- 水蒸気の流れを見ることで、上空の大気の流れを見ることができる
【雲頂強調画像】
- 日中は「可視画像」、日が沈むと「赤外画像」を表示
- 雲頂高度が高いところを色付けしたもの
- 雲の高度が上がると温度が下がり、温度が変わると発する赤外線の強さが変わるので、その違いで雲の高さを推定している
- 赤色:雲頂高度が高い
- 積乱雲など高く成長する雲
【共通の注意事項】
- 「2月〜4月」「8月〜10月」の一部時間帯では、太陽の影響で画像に一部かけるところが出るので注意
いつ発表されるの?
- 10分毎(通常)
- 2.5分毎(高頻度)
どうやってアクセスするの?
【参考文献】
