【飛行機と船の関係性】飛行機のことをシップと呼ぶ理由とは!?
Shipとは、(大きい)船、(交通手段として見た)船、競漕用ボート、飛行船、(大型の)航空機、宇宙船、(船の)全乗組員
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当たり前ですが英語でシップといえば、船のことを指します。しかし、航空業界でも飛行機のことをシップと呼びます。
使用する予定の飛行機が故障して、他の飛行機に乗り換える時などに”シップチェンジ”という感じで使います。
では、なぜ飛行機はシップという言葉を使うようになったのでしょうか?
それは、飛行機は船の影響をかなり受けている乗り物だからです。シップ以外にも、数多くの飛行機に使われている言葉は船から来ているのです。
今回は、飛行機と船の関係性を見てみましょう。
船から来た言葉
シップ、キャビン:
飛行機のこともシップと呼ぶことは、先ほどお伝えした通りです。そのほかにも、客室のことをキャビンと呼びます。
これも、船から来ている言葉なのです。客室乗務員のことをCAと呼びますが、キャビンアテンダントという言葉は、船のキャビンから来ていたのです。
キャプテン、肩章:
機長のことをキャプテンと呼びます。船長のこともキャプテンと呼びます。
また、パイロットの肩章(けんしょう)は、3本線だと副操縦士、4本線だと機長を表しております。
たったの1本線が増えるだけですが、とてもパイロットは苦労します。知識や経験、判断力や統率力が求められます。
そんな肩章も船から来ている風習なのです。
搭乗:
飛行機に乗ったことがある人は、どちら側から乗ったか覚えていますか?
いつ乗っても、どんな空港でも、飛行機に向かって左側から乗り降りしていませんか?
これも、実は船から来た風習なのです。
船は左側を着岸させます。これは、右側を着岸させるのが難しいからだそうです。
色々な諸説がありますが、飛行機でキャプテンが左の席に座るのはこの船の風習から来ていると言われております。
実際のところ、左右同じ計器がついているのでどちらでも変わらないでしょう。また、人によって個人差のある右利きや左利きなども考慮した方が繊細に操縦ができる気もしますが…。
まとめ
飛行機は船の影響を多大に受けております。船が誕生したのは紀元前4000年ぐらいと想定されています。
出土品から船らしきものが描かれていたそうです。しかも、この船の形は今の船の原型をとどめているそうです。
そんな古くから、ほぼ完成形で生み出された船から遅れること何千年、飛行機の誕生は1903年12月17日になります。
かの有名なライト兄弟が人類で初めて、動力を備えた重航空機のテストフライトを成功させた日です。
今からほんの100年ちょっと前の話です。そこから急速な発展を遂げて今の旅客機が生まれました。
また、無人航空機や超音速航空機など、飛行機はさらなる進化の真っ只中にいると言えるでしょう。
そんな船と比べるとまだ生まれて間もない赤ちゃんのような飛行機は、船という母親の影響を受けて、まだ成長の過程にいるのかもしれないですね。