【10種雲形】10種類の雲の種類とその特徴

上層雲

1. 巻雲(けんうん)(Ci:Cirrus)

巻雲(Cirrus)は、高層の雲の一種で、天気予報などで「Ci」という略語で表されます。巻雲は、高高度に形成され、細長い帯状の形状をしております。

「シーラス:Cirrus」とは、ラテン語で「巻き髪」という意味をもち、日本では「すじ」に似ていることから、「すじ雲」と呼ばれることも多いです。昭和63年3月以前は「絹雲」とも表記されていました。

一般的に、巻雲は、寒冷前線や温帯低気圧などの大気変動によって形成されます。これらの大気変動によって、空気が上昇して冷却され、水蒸気が凝結して巻雲が形成されます。

また、巻雲は、大気中の風によって移動するため、天気予報において巻雲の観察は非常に重要です。一般的に、巻雲が増えると、天気が悪化する傾向があるため、注意が必要です。

天気予報の世界では「シーラスが雨を知らせる」といわれており、半日後から翌日ぐらいに雨が降る目安としてとらえられております。

2. 巻積雲(けんせきうん)(Cc:Cirro Cumulus)

巻積雲 (Cirro Cumulus) は、高層の雲と低層の雲が混ざった、小さな帯状の雲の一種です。天気予報などで「Cc」と略されます。巻積雲は、晴天時や薄曇りの日に見られ、高高度で形成されます。

巻積雲は、白くて綿毛状の小さな雲で、しばしば羊の背中に似た形状をしています。空にはたくさんの巻積雲が浮かんでおり、それぞれが個別に浮かんでいるように見えますが、実際には、複数の小さな雲がまとまったものです。

巻積雲は、一般的には穏やかな天気をもたらしますが、湿気の多い地域では、積乱雲が形成される前触れとなる場合があります。また、高層に位置するため、巻積雲が現れること自体は、天気予報に影響することは少ないですが、これがより大きな雲に発展すると、天気の変化が起こる可能性があります。

巻積雲は、一般的には非常に美しい雲として知られており、特に夕暮れ時には美しいオレンジ色やピンク色に染まり、幻想的な光景を見せてくれます。日本では「うろこ雲」「いわし雲」「さば雲」などと呼ばれています。

3. 巻層雲(けんそううん)(Cs:Cirrostratus)

巻層雲 (Cirrostratus) は、高層の雲の一種で、天気予報などで「Cs」と略されます。巻層雲は、高高度に形成され、広がりのある雲で、太陽や月が透けて見えるほど透明な雲で、氷晶でできています。

巻層雲は、しばしば霧状の白い帯状の雲で、青空を覆っているように見えます。また、太陽が雲に当たると、光が拡散され、輪のような光の輪が現れます。これを英語で「ハロ(HALO)」、日本語で「暈(かさ)」と呼びます。

巻層雲は、暖かく湿った空気が上昇して冷やされることによって形成されます。また、前線や温帯低気圧の接近によっても形成されることがあります。一般的に、巻層雲が厚くなると、天気が悪化する傾向があります。巻層雲が太陽を隠すと、日差しは弱くなり、気温が下がるため、気象現象を予測する上での重要な指標となります。

巻層雲は、一般的には穏やかな天気をもたらすことが多く、暑い夏の日差しを和らげる役割を果たすこともあります。また、夕暮れ時には、美しいオレンジ色やピンク色に染まったり、太陽が沈むとともに美しい光景を見せてくれますが、「天気悪化傾向の目安」である雲です。

中層雲

4. 高積雲(こうせきうん)(Ac:Altocumulus)

高積雲 (Altocumulus) は、中層の雲の一種で、天気予報などで「Ac」と略されます。高積雲は、通常、高度2,000〜6,000メートル(6,500~20,000フィート)の範囲で形成され、この雲も氷晶でできています。

高積雲は、白い帯状の雲で、雲の中に暗い帯が見られます。薄い雲層が複数の小さな雲の群れになっている様子は、羊の毛に似ていることから「ひつじ雲」とも呼ばれます。

高積雲は、通常、前線が通過する前や、低気圧が発生する前に現れます。高積雲が現れると、天気が悪化する前触れとなることがあります。高積雲が厚くなると、天気が悪化する傾向があります。

高積雲も夕焼けや朝焼けの美しい光景を作り出します。夕方や早朝に、太陽の光が雲に反射して、赤やオレンジ色の美しい光景が現れます。高積雲の美しい模様は、まるで「空に描いた絵画のようだ」と例えられます。

5. 高層雲(こうそううん)(As:Altostratus)

高層雲 (Altostratus) は、中層の雲の一種で、天気予報などで「As」と略されます。高層雲は、高度2,000〜6,000メートル(6,500~20,000フィート)の範囲で形成され、大部分が氷晶でできている雲です(下層の一部で、過冷却水として存在)。

高層雲は、白く、灰色がかった薄い雲で、太陽や月が透けて見えるほど透明な雲ですが、ときに太陽や月の光をさえぎってしまうほどの厚さになり、日中でも影が出来ないほど減光することがあります。

巻層雲で発生する「ハロ(HALO)」や「暈(かさ)」は、高層雲では発生しません。

高層雲は、一般的に、前線が接近する前や、低気圧が接近する前に現れます。高層雲が現れると、天気が悪化する前触れとなることがあります。高層雲が厚くなると、天気が悪化する傾向があります。高層雲が太陽を隠すと、日差しは弱くなり、気温が下がるため、気象現象を予測する上での重要な指標となります。

通称「おぼろ雲」とも呼ばれています。

6. 乱層雲(らんそううん)(Ns:Nimbostratus)

乱層雲 (Nimbostratus) は、中層の雲の一種で、雨や雪などの降水をもたらす雲です。天気予報などでは「Ns」と略されます。乱層雲は、広がりのある暗い雲で、空を覆っているように見えます。通常は中層雲ですが、上層や下層に広がっていることも多い雲です。

乱層雲は、高度600〜6,000メートル(2,000~20,000フィート)の範囲で形成され、雲粒の高度により「水滴」「雪」「氷晶」などが存在します。

ラテン語で「Nimbo:ニンボ」は「雨雲」を意味し、「Stratus:ストラタス」は「層」を意味しています。

乱層雲は、厚く、灰色がかった雲で、太陽や月を透過することはできません。乱層雲が現れると、天気が悪化することがあります。乱層雲が厚くなると、一様性の降水(地雨)や雪が降ることがあります。

乱層雲は、雨や雪をもたらす貴重な雲としてとらえられています。

下層雲

7. 層積雲(そうせきうん)(Sc:Stratocumulus)

層積雲 (Stratocumulus) は、低い高度で形成される雲の一種で、水平な層状に広がっている雲です。天気予報などでは「Sc」と略されます。

層積雲は、地上〜2,000メートル(GND~6,500フィート)の範囲で形成

層積雲は、厚みがあり、広がりのある雲で、しばしば朝や夕方に現れます。層積雲は、複数の層が重なってできており、波模様を呈します。層積雲は、晴天と曇りの中間に位置する雲で、雲の量や日差しの量を調整する役割を持っています。

層積雲は、太陽や月を透過することができ、色が白っぽく、広がりがあるため、美しい光景を作り出すことがあります。また、層積雲が多いと、気温が低くなり、日差しも弱くなるため、涼しい気候になります。

層積雲は、降水をもたらすことがありますが、軽い雨や霧雨が降る程度で、大雨にはなりにくい傾向があります。層積雲が現れると、天気が悪化することがあるため、注意が必要です。

日本では「うね雲」「かさばり雲」とも呼ばれています。

8. 層雲(そううん)(St:Stratus)

雲 (Stratus) は、地表面に近い低い高度で形成される雲の一種で、広がりがあって厚みがあります。天気予報などでは「St」と略されます。

層雲は、空一面に広がっているため、天空の青色を覆ってしまい、陰鬱な雰囲気を作り出します。晴天から曇り、あるいは小雨や霧雨に変化することがあります。

層雲が厚く、霧を伴う場合は視程が低下し、航空機の飛行にも影響を与えることがあります。また、層雲が長時間続く場合は、太陽光が遮られて気温が低くなり、冷え込みが厳しくなることがあります。

日本では「霧雲(きりぐも)」とも呼ばれていますが、霧とは区別されています。(厳密には層雲は地面についてはいない)

9. 積雲(せきうん)(Cu:Cumulus)

積雲 (Cumulus) は、晴天時に大気中の水蒸気が上昇して形成される、一般的な雲の一種です。天気予報などでは「Cu」と略されます。雲粒は、主に水滴で構成されています。

積雲は、白い綿菓子のような外観で、平らな底部と球状または山状の上部を持っています。積雲が形成されるのは、大気中の水蒸気が上昇して気圧が低下し、水蒸気が凝結して水滴が形成されるためです。積雲は、太陽光が強く当たる時期に多く発生し、春から秋にかけての日中に特によく見られます。

積雲は、晴天時によく見られる雲で、その形状や色が天気の変化を示すことがあります。積雲が発生してもすぐに消える場合は、天気が安定していることを示し、長時間雲が続く場合は、雨や雷雨が発生する可能性があることを示すことがあります。

10. 積乱雲(せきらんうん)(Cb:Cumulonimbus)

積乱雲(せきらんうん、Cumulonimbus)は、非常に大きく強い雨や雷を伴う雲の一種です。天気予報などでは「Cb」と略されます。

積乱雲は、積雲が発展したもので、広がりが大きく垂直に伸びる形状をしています。上部は非常に広く広がり、アンビル(鉄床:かなとこ)のような形状をしています。

積乱雲は、強い雷雨、竜巻、塵嵐、雹などの気象災害を引き起こすことがあります。積乱雲は、航空機にとっても危険な存在であり、大きな積乱雲を避けるために、パイロットたちは航空機のルートを変更することがあります。

「積乱雲」は「雲の嶺」「雷雲」「入道雲」「かなとこ雲」などと呼ばれ、俳句の世界で夏の季語ともしても使われています。

積乱雲の特徴として、積乱雲が襲来する直前、地上と地上付近において風向・風速の急変が起こります。また、積乱雲の接近に伴って気圧は急降し、初期突風としゅう雨の襲来によって気圧が急激に上昇する傾向があります。さらに多くの場合、雷雲はその生涯のある時期に雲の内部にひょうを伴っています。

参考文献

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