最近でもボーイング777Xが初飛行を予定したり、飛行機の開発が続けられています。
より高度な技術で、いかに操縦士への負担を取り除き、快適な空間を乗客に提供しようと努力されております。
飛行機の開発にとって必要不可欠なのが、エンジンの進化ではないでしょうか。
今回は、飛行機のエンジンの「直径」「重さ」「出力」「バイパス比」で、エンジンの進化を見てみましょう。
今回比較に使用したエンジンは、「ボーイングB707」「エアバスA320」「エアバスA350」の3機に取り付けられたものです。
ボーイング707のエンジン:JT3D-8A
- 初飛行:1957年12月20日
- 直径:1,300mm (53in)
- 乾燥重量: 2,089kg (4605lb)
- 最大出力:21,000 lbf (93kN)
- バイパス比: 1.42:1
エアバスA320のエンジン:CFM56
- 初飛行:1987年2月22日
- 直径:1,820mm (71.65in)
- 乾燥重量:2,270kg (4,995lb)
- 最大出力:25,000 lbf (111 kN)
- バイパス比:6.0 : 1
エアバスA350のエンジン:ロールス・ロイストレントXWB-84
- 初飛行:2013年6月14日
- 直径:fan: 3000m (118in)
- 乾燥重量:7,277kg (16,043lb)
- 最大出力:84,200 lbf (375kN)
- バイパス比:9.6:1
まとめ
1950年代から2010年代まで、約60年のエンジンの歴史を見てきました。
エンジンの進化とともに、エンジンの直径が2倍以上も大きくなっていますね。
それに伴って、エンジン重量も重たくなっています。
出力に至っては、21,000lbfから84,200lbfと4倍以上もパワーを生み出すことができるようになりました。
バイパス比も大きくなってきたということは、エンジンの燃費が向上したということも言えるでしょう。
政府専用機も、ボーイング747から777へ移行されます。
2019年には、エアバスA380の生産中止が話題になりました。
1つのエンジンの出力が強力になっているので、メンテナンスなどの費用がかさむ4発機は、エンジンのさらなる進化により、開発・製造はされなくなりそうですね。
【参考文献】
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「Rolls-Royce Trent XWB」(2019年10月23日 12:47 UTCの版)『ウィキペディア英語版』
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「Pratt & Whitney JT3D」(2019年10月10日 10:27 UTCの版)『ウィキペディア英語版』
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A320 Aircraft Characteristics Airport and Maintenance Planning|Airbus