【あなたも当てはまる?】危険なフライトをするパイロットの特徴5選

【あなたも当てはまる?】危険なフライトをするパイロットの特徴5選

「十人十色」と言うように、人間の性格や態度、物事に取り組む姿勢は、人によって様々です。

“じゅうにんといろ【十人十色】:好み・性格などが、人によってそれぞれに異なること。”(出典:goo辞書

どのぐらいの燃料を積んで、どの高度を選択し、どの経路を通り……など、フライトをするということは、意思決定の連続です。

普段の物事に取り組む姿勢は、意思決定の質を左右します。

慎重派の人もいれば、挑戦的な人もいます。

上空で危険な態度をとっていると、ちょっとしたミスで大惨事につながります。

この人間の危険な態度を、大きく5つに分類する事ができます。

5つのうち、1つだけに当てはまる人もいれば、いくつかの要素にまたがっている人もいるでしょう。

自分がどれに当てはまるか確認してみてください。

今回は、5つの危険な態度とその対応策をご紹介します。

5つの危険な行動と対策

反権力者(Anti-authority):

「私に何も言うな!」と発言したり、今までにそのように思った事があれば、この項目に当てはまります。

誰かに指図されるのが嫌いな人が、この項目に当てはまる事でしょう。

「ルール」「規則」「手順」など、ばかばかしいと思ったり、自分には必要ないと思いがちです。

自分がやっている事は、必ずいつでも正しいと思っていませんか?

【対策】
多くの場合、あなたよりルールの方が正しいのでルールに従いましょう。

飛行機の取扱説明書に記載されている通常運航の手順やチェックリストは、過去の失敗を参考にアップデートされています。

衝動性(Impulsivity):

「速くやれ!」と発言したり、いつも思っているのであれば、この項目に当てはまります。

いつでも仕事を1秒でも速くやらなければいけないと焦っていたり、周りにノロノロしている人がいるとイライラしていませんか?

もちろん状況により、すぐに行わなければいけない仕事もありますが、この項目に当てはまる人は、無意味に何事に対しても焦ってしまっています。

一番先に頭に思い浮かんだことを行動に移してしまうので、行動力があるように見えますが、それが本当に正しい選択肢だったのかや、他にいい方法がないのか、その行動の結果どういう事が予想されるのかなどは全く考えられていません。

【対策】
「そんなに急ぐ必要はない」「まず考えてから行動しよう」と言い聞かせるといいでしょう。

自分が取ろうとしている行動の他にいい手立てはないのか考えてみたり、自分が選んだ行動の結果はどのようなことを引き起こすのか考えてみて、それでも納得できるなら初めて行動に移しましょう。

不死身(Invulnerability):

「そんな事は私に限って起こるはずがない」と発言したり、思った事があればこの項目に当てはまります。

過去の事故の話を聞いても、それはそのパイロットや状況が悪いだけで、自分なら必ずうまくやっていたと心のどこかで思うことはありませんか?

このタイプの人は、事故が起こる可能性があることも理解しおり、それが誰かに大きな影響を与える事も知っています。

しかし、自分は大丈夫だと根拠のない自信があるため、無駄にリスクを取りがちです。

【対策】
人のミスや事故は「自分にも起こる可能性は十分にある」と言い聞かせましょう。

人間は不死身ではありません。

事故や災難が起きたら、ゲームのようにリセットする事はできません。

過去の事故やミスは、自分が引き起こしていても何も不思議な事はないでしょう。

少しでも無駄なリスクを回避する方法はないのかよく考えて、行動する癖をつけるといいでしょう。

マッチョ(Macho):

「俺ならできる」と発言したり、そのように思うならこの項目に当てはまります。

自分は他の誰よりも優秀で技術があるとライバル心を燃やしていませんか?

無理難題に挑戦して、他人を「ギャフン」と言わせたらかっこいい事でしょうか?

他の人にいいところを見せたいと思い背伸びをして行動するので、必要のないリスクを取りがちです。

小さい時に、高いところから飛び降る遊びをしたり、家の鍵を忘れてしまったので階段から窓に飛び移り、家に帰ったと自慢していた友達はいませんでしたか?

また友人との飲み会で、一気飲みや大量にお酒を口にして、お酒が強いアピールをしていませんか?

一般的に女性よりも男性の方が、人に力を誇示したいと思う傾向が強いそうです。

【対策】
「無駄なリスクをとるのは、愚か者だ」と言い聞かせましょう。

危険な事に挑戦する事はかっこいい事ではありません。

ただ、あの人は無謀だなと思われるだけです。

無謀なパイロットに自分の命を預けたいと思う人は、きっと少ないはずです。

あきらめ(Resignation):

「それでどうなる?」と自分を悲観したり、そのように思うのであればこの項目に当てはまります。

自覚している自分像と実際の状況にズレがあります。例えば、何かうまくいったとしても、どうせ今のはまぐれで自分の実力ではないと思ったり、逆にうまくいかなかったら、運が悪かった、きっと誰かがなんとかしてくれるなど思ってしまいます。

いい人になろうと、周りの無茶な要求に応えようとする傾向もあります。

【対策】
「私でもやればできる」「私は変化を起こせる」と言い聞かせるといいでしょう。

初めから自分を悲観して諦めていると、何事もうまくいきません。

自分に降りかかる状況は、全て過去の自分の行動により引き起こされたものです。

そして、それから逃げ続けていると、一生その問題に追われる人生になりますし、救世主が助けてくれる事もありません。

操縦している時に突然コックピットで火災警報装置が鳴ったら、ただ鳴り止むのを願って座っていても何も解決しないでしょう。

自分が行動をおこし、誤報だったのか実際の火災が発生しているのかを判断し、必要ならば適切な対処をしないと誰も助けることはできないでしょう。

まとめ

今回は、危険な態度5つをみてきました。

あなたはいくつ当てはまりましたか?

毎回当てはまらなくても、状況次第で当てはまる事もあるでしょう。

また、自分が当てはまらなくても、これはまるであの人のことだと心に浮かぶ人が、1人や2人いたのではないでしょうか?

パイロットを目指す人は、人に自慢したい傾向が強いそうです。

もし、あなたがパイロットを目指しているのなら、もうその時点で多かれ少なかれ「マッチョ」の傾向があると言えるのかもしれないですね。

【参考文献】