【緊急着陸】乗客の命を守る緊急時の90秒ルールとは?
2007年8月20日に那覇空港で、チャイナエアライン120便が着陸直後、エンジンから出火し爆発した事故が起きました。
幸いにも乗客は全員脱出しており、犠牲者は出ませんでした。
この事故は、「90秒ルール」を世の中に大きく広める事故になりました。
この「90秒ルール」は世界的ルールで、航空機製造メーカーに課せられているルールです。
旅客機が出火した際などに、機内の全非常口のうち半分の数の脱出口を使って、90秒以内に全員が脱出できるように飛行機を設計しなければいけないのです。
乗客は定員数を想定しており、その中にご老人や幼児も含まれより実運航に近い想定になっております。
90秒以内に全員が脱出することができるのか、実際にデモンストレーションしなければいけないのです。
この「90秒ルール」を守るために、航空機製造メーカーは機内の通路の設計や、脱出口の数や大きさを決めなければいけないです。
なぜ全てのドアではないの?
なぜ半数の脱出口かというと、着陸時の機体へのダメージでドアが開かなくなってしまったり、火災や煙で使えなくなってしまうドアが発生する可能性が高いためです。
どんな飛行機でも同じなの?
A320のような小型機から、A380のような大型機まで共通なのです!
なぜ90秒なの?
チャイナエアライン120便のように、エンジンなどから出火後2〜3分で爆発を引き起こしている事が多かったからです。