【フライトコンピューターの使い方】VOR Stationまでの所要時間・距離の求め方
突然ですが問題です。
ある小型機のパイロットは、対地150ktで飛行中、VORのベアリングが5°ずれる時間を計ったところ、2分かかりました。では、この小型機からVORまでの距離と時間はどのぐらいでしょうか?
では早速フライトコンピューターで計算してみましょう。
マニュアル航法計算盤
この問題のミソは、VORまでの所要時間を計算してからその距離を計算するところです。
まず初めに、VORまでの所要時間を計算してみましょう。
- 2:00 (2分:Bスケール)と 50 (5°)を合わせます
- 10 (Aスケール)を見つけ、Bスケールが答えになります。
よって、24分が正しい答えになります。
このタイプの問題は、Bスケールの黒色矢印を使わず、Aスケールの10を使用するところが通常とは違う手順なので注意しましょう!
では、今の情報をもとに、この機体の対地速度(GND Speed)が150ktで飛行しているとすると、VORまでの距離を計算してみましょう。
- 15 (150ktの為)をAスケール、Bスケールの黒色矢印(60)を合わせる
- Bスケールで24 (24分の為)を見つけ、Aスケールが答えになります。
よって、正しい答えは 60nmとなります。
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