【天気図】下層悪天予想図の見方

何に使うの?
天気図の名前の通り、下層の悪天を予測してくれるものなので、低高度を飛行している小型機向けに、人間ではなくスーパーコンピューターで作られた予想天気図です。
しかし、旅客機でも空港の離着陸時など低高度に降りてきた際にも使える天気図であると言えるでしょう。
雲頂や雲底、降水・降雪域、乱気流、視程、着氷域(0℃ライン)などがビジュアル化されており、一目でわかります。
エリアは6箇所に分かれており、これはおおよその小型飛行機の行動範囲に合わせて作られているようです。(北海道、東北、東日本、西日本、奄美、沖縄)
【範囲】
- 垂直方向:地上〜FL150までの間で500ft毎 (FL140以下でも29.92inHgで統一で作られているので、QNH補正をするためここに書かれた高度と実際は違うことがあります)
- 雲頂がFL150を超えたらXXXの記号で表される
- 雲底高度が地上以下になる時もXXXで表される
- 雲が何層にも分かれているときは、最下層の雲底と最上層の雲頂を表示
【表示窓】全部で3つに分かれています
- 左上図:乱気流、積乱雲(TS)、降水域
- 右上図:視程、雲情報、着氷域 (0℃)
- 下図:記号の説明、空港付近の地上から上空の風向風速•雲•温度など
【注意点】
- TAFと下層悪天で予想がずれている時があるが、その際にはTAFを信用すること
- TAFではTSが予想されていないときでも、下層悪天では予想されている時があり、当たることが多い模様
いつ発表されるの?
【発表時刻】ベース時刻の1時間30分後に発表される
- 01:30 JST (10:30 UTC)
- 04:30 JST (13:30 UTC)
- 07:30 JST (16:30 UTC)
- 10:30 JST (19:30 UTC)
- 13:30 JST (22:30 UTC)
- 16:30 JST (01:30 UTC)
- 19:30 JST (04:30 UTC)
- 22:30 JST (07:30 UTC)
ベース時刻から3、6、9時間後の予想をしてくれる。気象庁ホームページの上の方に「FT3」「FT6」「FT9」 というボタンがあり、切り替えられる。
【ベース時刻】1日8回|3時間おき
- 00:00 JST (09:00 UTC)
- 03:00 JST (12:00 UTC)
- 06:00 JST (15:00 UTC)
- 09:00 JST (18:00 UTC)
- 12:00 JST (21:00 UTC)
- 15:00 JST (00:00 UTC)
- 18:00 JST (03:00 UTC)
- 21:00 JST (06:00 UTC)
どうやってアクセスするの?
- 気象庁のホームページにアクセス
- 「空域の情報」の欄の上から2番目、「下層悪天予想図」をクリック
