【レーダー】飛行機を監視しているレーダーに種類があった!

【レーダー】飛行機を監視しているレーダーに種類があった!

よくこのような赤いレーダーが、飛行場のどこかでくるくる回っているのを見たことはありませんか?
飛行機の安全運航に一役かっているレーダーですが、ASR, PAR, ASDEなど種類があるのをご存知でしたか?
アルファベットばかりでなんだか分かりづらいかもしれませんが、最後までお付き合いください。

ASRとは?

ASRとはAirport Surveillance Radarの略で、日本語で空港監視レーダーと呼ばれております。

日本では国土のほぼ全てがレーダーで監視されております。ASRはPSRとSSRとで構成されております。

PSRとは?

PSRとは、Precision Approach Radarの略で、日本語で精測進入レーダーと言います。名前の通り空港から出発する機体と、進入してくる機体を監視する役目があります。

アンテナの上の段がPSRのレーダーです。PSRだけで使用すると半径60~80nm程度カバーできます。

SSRとは?

SSRとは、Secondary Surveillance Raderの略で、日本語で二次監視レーダーと言います。主にPSRと組み合わされて使用されております。

PSRと合わせて、空港の周り110km以内まで見ることができます。

SSRから質問信号を発信すると、飛行機に搭載しているトランスポンダーと呼ばれるシステムが応答信号を返信してきます。

この応答信号に、飛行機の高度や識別信号が含まれ、管制官が使用するレーダーに情報を映し出してくれるのです。

また、緊急事態の機体を管制官が使用する画面上に、特別わかりやすく表示してくれる機能もあります。

ASDEとは?

ASDEとは、Airport Surface Detection Equipmentの略で、日本語で空港面探知レーダーと言います。

空港の地表面で飛行機同士や特殊車両が衝突しないか、レーダーで監視しています。

PARとは?

PARとは、Precision Approach Radarの略で、日本語では精測進入レーダーと言います。

行われているところは防衛省や米軍基地などでは頻繁に行われております。民間で使われている空港では、沖縄などで天気が悪い時に使われます。

管制官がレーダーを見て、3次元で指示を出してくれます。設置点に向け3度で誘導してくれ、パスが高いか低いかも見てくれていて、声で教えてくれ調整してくれます。

それぞれのレーダーはどこの空港にもあるの?

設備投資にはお金がかかるので、あまり飛行機が飛んでこない地域は全てのレーダーを完備しない方が運営コストが削減できます。

こちらが、それぞれのレーダーの分布図です。

このようにASDEは大きな主要空港にしか取り付けられていないようですね。

また、SSRだけの空港はありますが、PSRだけの空港は日本にはないようです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今度空港に行った際には、PSRやSSRのアンテナを見分けることができるでしょうか。

ちなみに、ASRとSSRのアンテナは毎分15回の速度で回転しているそうです。