【航空気象】「TREND」と「TAKE-OFF FORECAST」について
TRENDとは?
TRENDは日本語で、「着陸用飛行場予報気象通報式」と呼ばれるものです。
名前の通り、航空機の着陸に使用するもので、到着予定約1時間以内の航空機に向けて発信されます。
「実況」ではなく「予報」で、有効時間は発表時刻から2時間です。
【予報される要素】
- 時刻(FM:〜から, TL:〜まで, AT: 〜に)
- 風向風速(10分間平均)
- 最大瞬間風速(10kt以上上回るもの)
- 地上視程
- 天気(飛行場評点から5nm以内の天候)
- シーリング(雲または鉛直視程)
変化が予想されるときは、「TEMPO」や「BECMG」が使用され、変化がない時は「NOSIG」が使われます。
発表方法は、METARに付属して発表されます。
NOSIG:No Significant Change
【発表される空港】
- 成田空港
- 羽田空港
- セントレア空港
- 関西国際空港
- 福岡空港
【いつ発表されるの?】
- 毎時:00,30 (1日48回)
TAKE-OFF FORECASTとは?
TAKE-OFF FCSTは、日本語で「離陸用飛行場予報」と呼ばれるものです。
離陸する航空機に向けて発信されます。
出発予定時刻の約3時間以内に発表され、航空機の最大積載量の算出に役立ちます。
有効時間は、発表時刻の次の正時刻から6時間です。
発表形式は、TAFの時系列形式通報が採用されています。
【予報される要素】
- 風向風速(地上)
- 地上視程(卓越視程)
- シーリング(雲または鉛直視程)
- 天気
- 気圧(QNH)
- 地上気温
【発表される空港】
- 成田空港
- 羽田空港
- セントレア空港
- 関西国際空港
- 福岡空港
【発表時刻】1日8回3時間毎
- 09:00 JST(00:00 UTC)
- 12:00 JST(03:00 UTC)
- 15:00 JST(06:00 UTC)
- 18:00 JST(09:00 UTC)
- 21:00 JST(12:00 UTC)
- 00:00 JST(15:00 UTC)
- 03:00 JST(18:00 UTC)
- 06:00 JST(21:00 UTC)
【参考文献】