【エアバスA320】飛行機で一番揺れない、おすすめな座席

飛行機の座席を選ぶ時、どうのような点で選択していますか?

窓側で外が見たいですか?

前の方に座り、乗り降りをスムーズにおこないたいですか?

乗り物酔いをしやすい人は、少しでも揺れない席を探しているのではないでしょうか?

もし同じ飛行機に乗るなら、少しでも揺れない席を選ぶ事ができれば、少しでも気が落ち着くでしょう。

乗り物酔いをしない人でも、一番揺れない席に座る事ができたら、より快適に睡眠をとれたり、リラックスする事ができるかもしれません。

今回は、「ANA」「スターフライヤー 」「ピーチ・アビエーション」「ジェットスター・ジャパン」などで採用されている、エアバスA320の一番揺れない席を見ていきましょう。

飛行機のCGについて

飛行機は、まるでシーソーのような乗り物です。

前の方が重たければ、後ろが上がります。

また、右の翼が重たければ、左の翼が持ち上がります。

シーソーで言うところの、支点が飛行機にもあります。

それを、CG(Center of Gravity)と呼んでいます。

上向きに働くリフトと、下向きの重力が釣り合う点があるのです。

この点を中心に、飛行機は3つの軸に沿って動きます。

シーソーを思い浮かべると簡単ですが、支点に近づけば近づくほど動きが小さくなります。

逆に支点から遠いところに座ると、上下に激しく動く事はもうお分かりでしょう。

なので、飛行機の座席を選ぶ際にも、飛行機の中心(CG)に一番近いところに座れば、シーソーの支点の上に座るように、揺れが小さくてすみます。

その座席は、エアバスA320でいうところのどこにあたるのか見ていきましょう。

おすすめの席はどれ?

飛行機のCGは、「貨物の配置・重さ」「乗客の人数・配置」「搭載燃料」などによって変わります。

先ほども触れたように、飛行機はシーソーのような乗り物です。

前が重たすぎたり、後ろが重たすぎてもいけません。

なので、CGを計算する部署の人やパイロットが、どこにどれだけの乗客を配置したり、貨物を配置するのか決めます。

なので、毎回どこの席がベストかは変わってしまいます。

しかし、CGの前方限界と後方限界からどのあたりの席にCGの範囲がおさまるのか、予想を立てる事ができます。

エアバスA320の前方限界と後方限界を線で表すと、だいたい中央の非常口座席の後方から、その後ろ4席分がCGの限界になります。

その間にある座席を確保すれば、一番揺れない席をゲットする可能性が高くなります。

左:1クラス式(LCCなど) 右:2クラス式

飛行機は、機首上げ機首下げの動きだけでなく、バンクもします。

なので、一番は中央の通路に座る事ができればいいです。

しかし、それはできないので、その次に飛行機の中心に近い通路側の席がいいと言えるでしょう。

出典:A320 Aircraft Characteristics Airport and Maintenance Planning

以上のことから、非常口座席の後ろの席から、その先4席分の間の通路側の席が一番揺れない席であると言えます。

航空会社別で言うと、どの席?

非常口座席の後方の席から、その先4席がCGの移動範囲にあり、通路側が揺れないとわかりました。

では、それぞれの航空会社では、どのように列を割り振っているのか見ていきましょう。

ANA

ANAの場合では、非常口座席が11/12列目となっているので、「13〜16列目の通路側」が最適でしょう。

参考:エアバスA320neo (320)

スターフライヤー

スターフライヤーの場合では、非常口座席が11/12列目となっており13列目がないので、「14〜17列目の通路側」が最適でしょう。

参考:機材・飛行機の座席表・シートマップ

ピーチ・アビエーション

ピーチ・アビエーションの場合、中央の非常口座席が12/13列目なので「14〜17列目の通路側」が最適でしょう。

参考:使用機材/シートマップ

ジェットスター・ジャパン

ジェットスター・ジャパンの場合では、非常口座席が12/13列目となっているので、「14〜17列目の通路側」が最適でしょう。

参考:座席の種類・座席表

まとめ

飛行機の揺れない席について見てきました。

乗客の人数や、貨物の積載量など毎回違うのに、CGの許容の幅は意外と狭かったのではないでしょうか。

それほど、飛行機はバランスを大事にしている乗り物であると言えます。

また、各航空会社によって座席の割り振りが違うので、座席を列で覚えるのではなく、非常口の後ろ4席の間と覚えておくと間違いが減るのではないでしょうか。

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