【アメリカ】NTSBはどんな組織なの?
航空機事故が発生したら「NTSB」の調査結果待ちなど、耳にした事がありませんか?
さっそくですが、NTSBはどういう組織なのか見ていきたいと思います。
「The National Transportation Safety Board」の頭文字をとって、「NTSB」と呼ばれています。
直訳すると、「国家運輸安全委員会」となります。
世界中に国家運輸安全委員会はありますが、今回は「アメリカ国家運輸安全委員会」について見ていきたいと思います。
NTSBの構成
航空機事故の調査で有名なNTSBですが、その構成はどうなっているのでしょうか。
- Office of Administration
- Office of Administrative Law Judges
- Office of Aviation Safety
- Office of Chief Financial Officer
- Office of Chief Information Officer
- Office of Safety Recommendations and Communications
- Office of Equal Employment Opportunity,Diversity and Inclusion
- Office of the General Counsel
- Office of Highway Safety
- Office of the Managing Director
- Office of Marine Safety
- Office of Research and Engineering
- Office of Railroad, Pipeline & HazardousMaterials Investigations
このように、NTSBと言っても13の部署により構成されています。
航空機事故が発生したら調査を行うのが、上から3つ目の「Office of Aviation Safety」です。
ちなみにAviation Safetyの頭文字をとって、「AS」と訳されることもあります。
Office of Aviation Safetyのミッション
「AS」のミッションは、全部で3つあります。
- エアタクシー、コミューター、民間航空会社などの、航空機(公共用)の事故、死亡事故や致命的でない航空機事故、空中衝突などの事故調査
- 国際民間航空機関の契約に基づく米国の義務のもと、米国の航空会社または米国で製造または設計された機器が関与する、外国での主要な航空会社のクラッシュの調査に参加
- 単一の事故を超えた安全問題の調査を実施して、特定の航空安全問題をより広い観点から検討
まとめ
人間は多くの間違いを犯してきました。
一番目立つパイロットのミスだけではなく、設計から運航まで人間が関係する所全てでヒューマンエラーは発生してしまいます。
NTSBは、過去の事故を調査して、それをレポートにしてくれています。
そして、特定の人だけでなく誰もがアクセスする事ができます。
事故調査に時間がかかるものなどは、事故発生後直ぐには発表されず、2年後などになることも珍しくないです。
口述試験などでも聞かれることもありますし、過去の過ちから多く学ぶことができるのではないでしょうか。
過去のNTSBのレポートに興味が湧いた方は、関連サイトにリンクを貼り付けておきますので、是非どうぞ。
【参考文献】
【関連サイト】