FCTMと聞いて何のことを言っているのかわかりますか?
日本では「エフ・シー・ティー・エム」と呼ばれており、これは次の英語の頭文字をから来ています。
FCTM:The Flight Crew Techniques Manual
前回ご紹介した、FCOMの補完情報を与えてくれる立ち位置にあるマニュアルです。
FCOMとFCTMで提供されているデータの相違がある場合は、FCOMが上位規定になります。
【マニュアルの優先順位の関係性】
AFM > FCOM > FCTM
【関連】
FCTMが提供してくれるもの
- エアバスの運用哲学(デザイン性、パイロットのゴールデンルール)
- FCOMの手順の補完(なぜそれをするのか?どのようにするのか?)
- 飛行機のハンドリングや操作テクニック
FCTMのコンテンツ:
- General Information
- FCTMの目的
- FCTMのコンテンツ紹介
- リスクの予防
- 略語集
- Airbus Operational Philosophy
- デザインの哲学:コックピット、fly-by-wire、手順
- タスクシェアリングのルールとコミュニケーション
- 異常な状況のマネジメント方法(ECAM, QRH, Advisory)
- Aircraft Systems
- 補足的なシステムと操作テクニックの方法
- Procedures
- 通常時と異常時でのオペレーション
- なぜやるのか、どのようにやるのか、やらないとどうなるのか
- ハンドリングテクニック
- 通常時と異常時でのオペレーション
- Preventing Identified Risks
- パイロットが陥りやすいリスクとその結果