【グライドスロープ①】とは?どういう原理なの?周波数帯は?
グライドスロープとは?
計器進入が設定されている滑走路の接地点手前に、グライドスロープアンテナが設置されており、航空機に取り付けてある装置で、グライドスロープのシグナルを受け取り、進入角度を知る事ができる装置です。
他に進入角度を知る為の装置として、PAPIが滑走路の横に取り付けられていますが、目で光を確認する為天気が悪い時は近付かないと表示が確認できないデメリットがあります。
しかし、グライドスロープはコックピット内にあるCDI(Course Deviation Indicator)という計器で角度が分かるので、天気が悪い時でもかなり遠くから3度のパスに乗る事ができます。
多くのCDIは、HSI(Horizontal Situation Indicator)の機能の一部として、取り込まれています。
どういう原理なの?

- 通常滑走路の延長線上に、障害物などがなければ航空機は滑走路に向けて3度で進入してきます。
なのでグライドスロープも、3度に設定されているところが多いのです。
グライドスロープの3度の線を挟んで、上下に分けられています。
3度の線より上側は「90Hz」の電波、下側は「150Hz」の電波に変調されています。
なので、3度のパスより上側に行くと「90Hz」の電波が強くなるので、どのぐらい強くなったかによって3度のパスからどれぐらいどちら側にずれているのかわかります。
ちょうど3度のパスを降下してくると、「90Hz」と「150Hz」の電波の変調は、釣り合った状態と言えるでしょう。
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使用周波数
- UHF電波:328.6〜335.4MHz