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【飛行機の着陸】ショートフィールドアプローチとランディング

滑走路の手前に障害物があるなどして、使用できる滑走路長が短い空港があります。

世界で最も危険な空港の上位にも選ばれている、ファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場(サバ島)は全長400m程度しかありません。

島の利用可能な平地がこの程度しかない為、延長することは難しそうです。

このような短い滑走路に着陸しなければいけないこともあるでしょう。

今回は、ショートフィールドランディングについて見ていきたいと思います。

ショートフィールドアプローチ

ショートフィールランディングは、とても正確な操縦技術が求められています。

滑走路の余裕がないので、決められた位置で接地して減速しなければ、滑走路をオーバーランしてしまい事故になるからです。

アプローチ速度が速すぎたり、フレアが長くなることも許されません。

また、滑走路の手前に高い障害物がある場合、その障害物を超えてから残された滑走路長で止まらなければいけないでしょう。

どのような方法で行うかは、AFMやPOHを参考にすることを忘れないようにしましょう。

ショートフィールドランディングを行うには、アプローチが安定していることが必要不可欠です。

フラップセッティングはフルにして、少しでもアプローチ速度を遅くしてあげる必要があります。

ショートフィールドアプローチの速度

もし、AFMやPOHにショートフィールドランディングのアプローチ速度が記載されていないときは、目安のアプローチ速度はVsoの1.3倍以下にするといいでしょう。

例えば、60ノットでストール(Vso)する機体では、78ノットが目安の速度になります。

もし、ガストが吹き荒れるようなら、ガスト成分の半分までアプローチ速度に追加します。

ランディングギアを降ろしフルフラップにして着陸の形態を整えたら、パワーを合わせピッチと速度を安定させるように努めます。

ピッチが変わればパワーも追従する関係性を忘れないようにしましょう。

これを忘れずに行えるようになると、ちょっとのピッチの変化とパワーの調整で安定してアプローチが行えるようになります。

ショートフィールドランディングは、いかに適切な速度まで減速して決められたところにメインギアを接地させることができるかが鍵になります。

毎回決められたところに決められた速度でタッチダウンするには、アプローチが安定している必要があります。

上図のように滑走路の手前に崖や木が生えている時でも、スタビライズドアプローチを心がけましょう。(上図は悪い例です)

このように地面に合わせてジグザグに飛んでしまうと、アプローチ速度が安定しなかったり、障害物に近づきすぎてしまう危険性があります。

障害物を避けることに必死になりすぎ、アプローチ速度が遅くなりすぎないように注意しましょう。

速度が遅くなりすぎるとリフトが減少するので、その分ピッチアップで補おうとします。

そうすると、よりパワーが必要になります。

このような操縦は、「バックサイドオペレーション」と呼ばれております。

少しでも速度を切ってしまったり危ないと思った場合は、すぐにゴーアラウンドを決意し状況を立て直してからサイドアプローチしたり、他の滑走路に降りる決断を下すと良いでしょう。

速度が低下しすぎていないか慎重にモニターしながらフレア操作に入ります。

遅すぎる速度だと、フレアでピッチアップした瞬間に失速を引き起こし、落着してしまいます。

通常通りパワーをカットした状態で、失速ギリギリの速度を作ってからタッチダウンできることが理想的です。

タッチダウンをしたらそのぱままピッチアップをキープすることで、空力的ブレーキが働き減速することができます。

スロットルがアイドルの状態を確認して、適切なブレーキ量を踏み込んであげることでより短距離で減速することができます。

安定したアプローチで、適切なアプローチ速度を維持して、フレアが最小限の距離だった場合、タッチダウン後のブレーキングも最小限で済むようになります。

ショートフィールドアプローチ/ランディングでよくあるエラー

  • ファイナルアプローチに余裕を作れず、進入角が急になったり降下率が高くなってしまう
  • アプローチが安定しない
  • グライドパスの調整が後手になる
  • 適切なアプローチ速度を切ってしまい、フレアができなかったりハードランディングになってしまう
  • アプローチ速度が速すぎてフレアが伸びる
  • パワーをアイドルにするのが速すぎて落着してしまう
  • 速度超過で接地してしまう
  • タッチダウン後のブレーキが異常
  • 方向維持ができていない
  • 危険を察知してアプローチの中断の判断ができない/遅れる

まとめ

残滑走路距離が決まっているので、とても切羽詰まった状態です。

決められた範囲内で接地から静止までしなければいけないと思うと、とても緊張することでしょう。

少しでもおかしいと思ったときにすぐに対応できるようにするためにも、ゴーアラウンドの手順を見直しておくといいでしょう。

 

【参考文献】

>飛行機パイロットTV

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