【タイ-ピアソンの法則】災害•事故防止の為の法則を知っていますか?
タイ-ピアソンの法則とは?
前々回、前回と「ハインリッヒの法則」「バードの法則」とご紹介してきました。
今回は、災害•事故防止のための法則第3弾目になる、「タイ-ピアソンの法則」をご紹介します。
「タイ-ピアソンの法則」は、Tyeさん(タイさん)とPearsonさん(ピアソンさん)が、1974年から1975年にかけて、イギリスの保険会社のデータ約100万件のデータをもとに、重症災害からヒヤリハットまでの割合を分析したものです。
それぞれ、
- 重症災害:1
- 軽傷災害:3
- 応急処置:50
- 物損事故:80
- ヒヤリハット:400
と分析の結果が出ました。
【発表年月】
- 1929 – 「ハインリッヒの法則」
- 1969 – 「バードの法則」
- 1974/75 – 「タイ-ピアソンの法則」
このように、「タイ-ピアソンの法則」はこの3つの法則の中で、一番新しく発表されたものです。
「ハインリッヒの法則」や「バードの法則」と比べて、数字が違ったり、項目が増えていますが、どれも大まかに捉えると同じことを言っています。
一番多く発生するヒヤリハットから学ぶことで、事故や災害を防止する手がかりとなります。
逆に言うと、事故や災害は前兆があり、前兆なしに起こることはほぼないということです。
その兆候にいち早く気がつき、それから目をそらしたり隠蔽したりせずに、今後発生しうる事故を予防する手立てを作成し、予防策を厳守することで、より安全性が高められると言えるでしょう。
まとめ
過去の災害や事故を研究した結果、導き出された法則が今回で3つ目となりました。
分析結果の数字は多少の違いはあるものの、事故の背景には多くの前兆やヒントが隠されていることを学びました。
最近では、「あおり運転」が話題に取り上げられることが多い世の中ですが、たまたま事故にならない事が多いものの、大きな事故につながる行為といえるでしょう。
現に事故が発生してしまい、世間的に話題になり始めました。
事故になるリスクを高める行動をとっていて事故になってしまっては、後悔しか残らないのではないでしょうか。
改めて自分達の行動パターンで、無駄なリスクを取ってしまっていないか再確認してみてもいいかもしれないですね。
きっと、今は気がついていなくても事故一件発生する前に、400件のヒヤリハットがあなたに注意喚起をしてくれている事でしょう。
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