捜索救難活動は、英語でSearch And Rescueまたは頭文字をとって、「SAR」と呼ばれているものです。
航空機が万が一墜落や行方不明になった際に、活躍してくれる機関です。
捜索救難活動をするために発足される機関が、「RCC:Rescue Cordination Center」(捜索救難本部)です
できれば、この機関が活躍することがなければいいのですが、万が一の時にとても頼りになります。
構成は?
「RCC」は単体の組織ではなく、普段はバラバラの仕事をしている各機関が、航空機が不測の事態に陥った時に発足されます。
SARの構成機関は:
- 国土交通省航空局
- 防衛省
- 海上保安庁
- 警察庁
- 消防庁
です。この他にも必要な救難機関とも連携が取れるようなっています。
このように、あらゆる面からサポートできるようになっています。
航空機が墜落したのであれば、一刻も早く現場に駆けつけ生存者の救出活動が必要です。
各機関が「SAR」に参加することにより、各機関同士の連携がスムーズにいくようになります。
SAR2捜索救難本部(RCC)はどこで発足されるの?
捜索救難本部は、羽田空港内の「空港事務所」で発足されます。
担当エリアは?
航空機は世界を飛び回るので、世界中を区切り、その国の担当エリアが決められています。
日本が担当するのは、東京捜索救難区(TOKYO SRR: Tokyo Search And Rescue Region)内で発生した事案を担当する決まりになっています。
担当エリアは上図の通りです。
たとえ日本の航空機でも、このエリアから外側で発生した場合は、日本の「RCC」の管轄外になります。
また、「Tokyo SRR」担当エリアの境界線などで事故が発生した場合は、近くの「SRR」と連携を密にとって捜索救難活動が行われます。
捜索救難活動は次の3つの段階を踏んで行われます。
その段階とは、「不確実の段階」「警戒の段階」「遭難の段階」の3つです。
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