【飛行機のエンジン】燃料ヒーターについて
ジェット機はとても高いところを飛行するので、外気温度が-40℃になります。
なので、搭載している燃料もとても冷やされてしまい、燃料内の水分が燃料フィルターに凍り付いてしまい、うまく燃料供給ができなくなってしまう危険性があります。
これを予防するために、多くのジェット機には燃料ヒーターが取り付けられています。
エンジンからの熱を利用して、燃料を凍らない温度に自動的に保ってくれます。
また、パイロットが温度を操作することができる機種もあります。
上図は、A320の「Fuel Oil Heat Exchanger」の概略図です。
燃料タンクからエンジン内の燃料を霧状にする、「Injector」に向かって燃料が流れます。
上空では、燃料は氷点下以下になることとも多いので、燃料内に含まれる水分が凍らないように、燃料を温めてあげる必要があります。
逆にオイルなどは、冷やしてあげる必要があります。
この両方のニーズをマッチさせているのが、「Fuel Oil Heat Exchanger」です。
熱々のオイルを冷やすことができまると同時に、キンキンに冷えた燃料を温めることができるのです。
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【参考文献】
- Airplane Flying Handbook (FAA-H-8083-3B) – CH15
- FCOM TOME 3 (DSC-70-45 P 3/6)