【飛行機のエンジン】ピストンエンジンの未来はどうなるの?

【飛行機のエンジン】ピストンエンジンの未来はどうなるの?

1960年代半ばにFrank Thielertさんが、自動車のディーゼルエンジンを飛行機に応用できないか着目しました。

ディーゼルエンジンを飛行機に応用する事により、ケロシン系の燃料が使えるようになる事が1番の大きい点です。

ケロシン系の燃料を使う事により、「信頼性の向上」「燃費向上」「運用コストの削減」が見込まれます。

ちなみに、2019年11月のサンディエゴ国際空港での「AVGAS 100LL」と「Jet A」燃料の値段を比べると、1ガロンあたり:

  • AVGAS 100LL:5.59ドル
  • Jet A:4.44ドル

とJet A燃料の方が安く買えます。

さらに、1999年にはThielert はTAE (Thielert Aircraft Engines)という「Jet A」燃料を使用するピストンエンジンの設計、デザイン、開発、保証をする会社を立ち上げました。

この今までになかった新しいエンジンは、「Jet-Fueledピストンエンジン」とも呼ばれています。

2001年にプロトタイプが完成し、第2次世界大戦後初めて航空機用に保証されたディーゼルエンジンとなりました。

このエンジンは、 「Diamond DA40 single」と「DA42 Twin Star」という機体に搭載されています。

その後、Société de Motorisations Aéronautiques (SMA)という会社も、この流れの後に続いています。

今後は、「Cessna 172モデル」や「Piper PA-28ファミリー」にも展開されていく予定です。

セスナ172に乗せられたTAE社製のディーゼルエンジン。出典:Stahlkocher
Diamond DA-42 TwinStarに乗せられたTAE社製のディーゼルエンジン

さらに研究が進められ、「Jet-Fueledピストンエンジン」にエンジンコントロールの手助けの目的で、FADEC(a full authority digital engine control)も取り付けられる予定です。

2007年の時点で「ジェット燃料を使用したピストン飛行機」は累計600,000時間のフライト時間を達成しました。

まとめ

ピストンエンジンでジェット燃料が使える日が来るなんて、誰も思っていなかったでしょう。

今後どのように進化していくのか、楽しみですね。

 

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