【飛行機のエンジン】ジェットエンジンのイグニションシステムについて

【飛行機のエンジン】ジェットエンジンのイグニションシステムについて

ジェットエンジンのイグニション

多くジェットエンジンは、それぞれに2つのイグニションのプラグが取り付けられています。

地上での点火や、上空でのエンジン再点火に使われます。

ジェットエンジンは、ピストンエンジンと違って、一度点火するとイグニションシステムを必要としません。

なので、エンジンに火が灯ると自動的にオフになります。

そこからは、 エンジン内の燃焼は自動的に続きます。

Continuous Ignition(継続点火)

ジェットエンジンは、エンジンに入ってくる空気の流れが重要です。

空気がスムーズに取り入れられると、エンジンはスムーズに動きます。

しかし、エンジンが機体後方に取り付けられるタイプの飛行機だと、主翼によって空気の流れが乱れ、エンジンに空気がスムーズに提供できなくなることがあります。

これは、タービュランスで迎え角が急激に変わったり、ストールを引き起こすことなどにより、迎え角が大きく変化して引き起こされます。

また、「大雨」「氷」「バードストライク」などでも、「コンプレッサーストール」や「エンジンフレームアウト」を引き起こしやすくなります。

飛行中の「コンプレッサーストール」や「エンジンフレームアウト」を引き起こしにくくするために、「Continuous Ignition System」と呼ばれる、上空でイグニションを点火し続ける機能がついています。

これにより、エンジン内の火が消えにくくしてくれます。

コックピットで操作するイグニションのスイッチで、イグニションを操作することができます。

イグニションシステム

また、パイロットが操作しないでも「テイクオフ」や「ランディング」中のエンジンがフレームアウトすると、時間的回復余裕がない段階では、自動的にイグニションが点火される機能が組み込まれていることが多いです。

また、「ストール警報」や「スティックシェイカー」が発動すると、自動的に両方のイグニションがオンになるシステムも取り付けられています。

 

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