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【航空機事故】コガリムアビア航空9268便の事故について

【航空機事故】コガリムアビア航空9268便の事故について

  • 日付:2015年10月31
  • 出発地:エジプトのシャルム・エル・シェイク国際空港
  • 目的地:ロシアのプルコヴォ空港
  • 機材:エアバス式A321-231(エンジンIAE V2533)
  • 乗員乗客:
    • 乗員:7名
    • 乗客:217名
    • 犠牲者:全員(224名)
出発地から目的地:実際は出発23分後に墜落

概要

コガリムアビア航空9268便 (またはメトロジェット9268便) は、2015年10月31日の現地時刻5:58分にエジプトのシャルム・エル・シェイク国際空港を離陸しました。

機体は離陸後、順調に上昇しFL300を飛行しておりました。

しかし、コガリムアビア航空9268便は、離陸23分後にSOS信号を発信せずにシナイ半島に墜落しておりました。

事故があったA321-231型機:当時メトロジェットが所有(EI-ETJ) Photo:by Sergey Korovkin 84 – cc by 4.0

原因

エジプトとロシアの事故調査員会は連携をとって、この事故の調査にあたりました。

この機体は、まず初めに1997年5月にミドル・イースト航空が購入し、その後、オヌールエア、サウジアラビア航空、コガリムアビア航空、メトロジェットとオーナーが変わっておりました。

ミドル・イースト航空が所有していた際に、尻もちをつく事故を起こしており、機体後部の修理を行なった記録があります。

当時一部の報道では、今回の墜落はその箇所の不具合が原因ではないかと噂されておりました。

しかし、実際はボイスレコーダーの解析により、この機体は爆弾によって空中分解したものだという考え方が強まりました。

2015年11月にプーチン大統領は、この事故はテロによるものだと断定しました。

対策

飛行機をどんなに安全に運航しようと多くの人が努力しても、一部のテロ組織によりそれを台無しにされてしまいます。

現在では、空港の保安検査場は金属探知機だけでなく、爆発物も検知できるようになりました。

液体の持ち込み制限なども課されております。

さらに、空港はClean Area(綺麗な場所)とDirty Area(汚れた場所)を区別しており、これの混同を避けております。場所だけでなく、人もそのように分けております。

例えば、保安検査を受けて武器や爆発物の所持がないと認められた人は、クリーンパーソンです。それ以外の人はダーティーパーソンです。

もし、保安検査を受けたにも関わらず、一回保安検査場から外に出た人はもう一度保安検査を受けるまでは、ダーティーパーソンになってしまうのです。

そして、何らかの手違いでダーティーパーソンが保安検査を受けずに、クリーンエリアに入ってしまった場合は、そのエリア全体がダーティーになるという考え方です。

なので、いくら保安検査を受けて椅子に座って飛行機を待っていただけの人でも、ダーティーパーソンがそのエリアに入ってしまったからには、もう一度そこのエリアの人は外に出て、保安検査を受け直さなければいけないのです。

さらに、その侵入したダーティーパーソンが武器を椅子の下やトイレに隠しているかもしれないので、その場所の点検も行います。

なので、保安検査場も混み合ったり時間がかかるので、飛行機の出発は大幅に遅れることでしょう。

こういうことは滅多には起きませんが、それだけ厳しく対処されるのです。また、検査機や犬の嗅覚など様々なものを使い、未然にテロ対策をしているのです。

まとめ

飛行機が爆発して、上空で空中分解してしまってはパイロットとしては何もやることができません。

しかし、保安検査を受けているはずの乗客が果物ナイフでリンゴを向いていたなど事例があるそうです。

多くの保安検査場はしっかりと検査していても、1箇所や1人の検査員が何か不審物を見逃してしまっては全ての苦労が台無しになってしまいます。

そのようなミスや抜けが無いようにしていきたいものですね。

一番いいことは、いつの日にかテロがなくなる社会を作ることですね。

 

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【参考文献】

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