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【航空機事故】イースタン航空66便墜落事故について

イースタン航空 by RuthAS

【航空機事故】イースタン航空66便墜落事故について

概要

  • 日付:1975年6月24日
  • 航空会社:イースタン航空
  • 使用機材:B727-225(機番:N8845E)
  • 乗員乗客:
    • 乗員:8名
      • 機長:Mr. John W. Kleven (54歳、総飛行時間:17,381時間)
      • 副操縦士:Mr. William Eberhart (34歳、総飛行時間:5,063時間)
      • フライトエンジニア:Mr. Gary M. Ceurin (31歳、総飛行時間:3,910時間)
      • セカンドフライトエンジニア(訓練中):Mr. Peter J. McCullough (31歳、総飛行時間:3,602時間)
    • 乗客:116名
  • 犠牲者:113名(生存者:11名)
  • 出発地:ルイ•アームストロング•ニューオーリンズ国際空港(アメリカ•ルイジアナ州)
  • 目的地:ジョン•F•ケネディ国際空港(アメリカ•ニューヨーク)

イースタン航空66便は、現地時刻13:19分に、ルイ•アームストロング•ニューオーリンズ国際空港を飛び立ちました。

上昇やクルーズ飛行は順調に進み、ジョン•F•ケネディ国際空港のRWY22Lに着陸予定で準備をしておりました。

先に着陸した航空機からの報告で、空港の状況は”小雨で煙霧(Haze)の影響で、VISIが0m”なので、IFRでの着陸になるだろうと、ATCから報告が入りました。

目的地の天候は、サンダーストームが近づいてきている影響で、豪雨が予想されていました。

先を飛行していた飛行機からのパイロットレポートで、ダウンバーストが発生していると報告されていました。

イースタン航空66便にもその情報は伝わっており、RWY22Lにイースタン航空66便が着陸する10分前に着陸したFlying Tigerは、地上でウィンドシアに遭遇したと報告しておりました。

また、管制塔にある気象観測機器では、ダウンバーストの兆候である、強風などは観測されていなかった為、滑走路を封鎖したり「Go Around」の指示などは、出されていませんでした。

イースタン航空66便は、RWY22Lにアプローチ中、16:05分にウィンドシアに遭遇してしまいました。

その影響で、機体は一度大きく持ち上げられて、その後ダウンバーストの影響で急激な降下率で降下していきました。

そのまま、滑走路手前約730mの地点で、地上灯火に左翼が激突し、大きく旋回しながら炎上しました。

JFK RWY22L:By AirNav

事故原因

事故調査委員会(NTSB)によると、事故の原因はILSローカライザーコース上に発生した、ダウンバーストによる影響と判断されました。

約1,600ftを通過した頃に、イースタン航空66便は、マイクロバーストに捕まり、高度を回復する余地がありませんでした。

操縦士は、計器ではなく地上を視認して着陸しようと試みておりましたが、激しい雨で視界は遮られ地上物表の確認はできていませんでした。

その時に、ダウンバーストで急激に高度が下がっているのは気がつけず、地上激突の寸前に「Go Around」の操作を行いましたが、間に合わず地面に激突してしまいました。

まとめ

自然を相手にすると、人の無力さを感じます。

低い高度でダウンバーストに遭遇してしまうと、着陸復行をしたとしても手遅れになってしまう可能性が高いです。

なので、いかにダウンバーストを早く察知して、その中に入らないようにするかが大切です。

一度Go Aroundをして、天候が回復するのを上空で待機したり、他の滑走路が使えるのであれば、そちらに変更するなど方法はあります。

ちなみに、この事故をきっかけに、空港周辺を観測するドップラー•レーダーが配備される契機となったそうです。

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【参考文献】



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